少々ネガティブな表現が含まれていますので予めご了承ください。
今日の内容は、いつもの「ふと思うこと」でもあります。
今の時代の子どもたちは「気力がない」「やる気がない」「向上心のない」「出来なくても悔しいとも恥ずかしいとも思わない」子どもが多いと感じます。
本人たちは「そんなことない」と思っているのかもしれませんが、私が運動指導を行う中で強く感じることは、「結果を出さなくてもなんとも思わない」「成長がなくても何とも思わない」という子どもが年々増えている、ということです。
子どもが「親がまもってくれる」「親が代わりにやってくれる」「親が永遠に食べさせてくれる」と子どもが親に依存していく傾向が強いのか?
それとも、時代とともに親がどんどん過保護になり、親自身が悪気なしに何もできない子どもに仕向けているのか?
発達障害を持つ子ども達が増えすぎているのか?
本当のことは誰にも分かりません。
でも、無気力、向上心のない状態が続けば、子どもたちはどうなるでしょう?
私の経験だけではありますが、下記のような状態になる子どもたちをたくさん見聞きしてきました。
・不健康になる(太る)
・元気の出し方が分からなくなる
・やる気の出し方が分からなくなる
・モラルやルールを覚えない
・コミュニケーション能力が低いまま体だけ成長する
・感情に波があり不安定な精神状態にある
・学校を休むこと、習い事を休むことへの罪悪感を失う(仕事を休むことにも何の抵抗もなくなる)
・家に引きこもりがちになる
・ちょっとのストレスで逃げるようになる
・人と話をしなくなる(家族とも)
・普段から人と話すことがないので何が失礼に当たり、どういう行動が礼儀に反するかが分からなくなる
・自分の世界に閉じこもる
・年齢だけ社会人になる歳になるが働くことができない(働けたとしても自分の働きたい職業を選択することは出来ない)
・自立できなくなる
こうなると親や家族も接し方も分からなくなり、家族皆が疲弊していきます。
本人も「変わりたい」と思っても変わり方も分かりません。
自分を責めて、自殺や自傷行為をしたり、何かに依存したり、非行に走る可能性もあります。
私は最後の『自立できなくなる』ということを一番懸念しています。
大人になって、親の年金で生きていくのか、生活保護を受けるのか、空き缶を拾って暮らすのか、犯罪に手を染めるのか。
これは極論ですが、絶対にないとは言い切れません。
私は、これらの問題を改善することができるのが、運動だと思っています。
先日のブログに少しだけキーワードとして出しましたが、
『テストステロン』
です。
運動をすれば、テストステロンの分泌量は増えます。
テストステロンの分泌量が増えれば、肉体的な成長への影響だけでなく、精神的成長にも大きな影響を与えます。
集中力、向上心の改善、精神状態の安定を見ることが出来ます。
糖の分解にも影響があることが分かっていますので、肥満を防ぐ効果もあります。
また、子どもの頃の運動経験、テストストロンの分泌量は、成人後の心身への影響に関与すると言われています。
長年、運動を続けてきた人が出世したり、起業して成功したりするのには、この影響もあると思っています。
テストステロンの分泌を増やすには、運動以外にも、良質な睡眠を取ることやたんぱく質やビタミン、ミネラルの必要量の摂取、太陽の陽に当たる、といったことでも可能です。
ゲームやスマホが全て悪いと思いませんが、やはり子ども達の運動量を奪う、ゲームやスマホの存在も真剣に考えるべきだと思います。
電動アシスト自転車に子どもを乗せた方が親御さんは安心かもしれませんが、本当に子どもたちにとっては良いことなのでしょうか。
子どもの運動不足、子どもの運動能力低下は、国を挙げて改善すべきことだと思っています。
「家では何の問題もない」「学校では何の問題もない」
としても生まれた頃から周りにいる人と話すことが出来ることや幼少の頃と同じ環境下において出来ること、プレッシャーのほとんどない生活の中で流暢に話すことが出来るのは当たり前のことです。
ある場所では出来ない、ということが問題だと思っています。
私は微力ではありますが、この状況を運動指導で少しでも改善するお手伝いが出来ればと思っています。
吉沢陸