尼崎でキックボクシングするならBMC!スポーツ研究家 吉沢陸のブログ

尼崎市武庫之荘にある格闘技ジム「ボクシング&スポーツジムBMC」のブログです。

2021-07-29 8:49 AM

category|フィリピン武術,フィリピン武術 カリ アーニス シラット

サバット式サイドキック(横蹴り)

動画は先日のBMCのフィリピン武術(カリ・シラット・詠春拳)のレッスンです。
BMCのフィリピン武術のレッスンには、ジークンドーを学びたくて入会された方もいらっしゃいます。
ジークンドーは、ブルース・リーが学んでいた武術、哲学全てを指しますが、ブルース・リーの蹴り、ジークンドーのキックは、フランスの空手と言われているサバットという格闘技の技術になります。
サイドキック(横蹴り)はルールや目的によってその蹴り方は異なります。
鎧などを着て戦っていたルーツを持つ武道や武術では、ここまで足を大きく引くことが出来ませんし、高さを出すことも出来ません。
武道・格闘技・武術は何が一番強いとか、何が一番良いということは一切ありません。
発祥のルーツやルールが異なれば、その技術は異なります。
サバットのサイドキックは、大きく振りかぶり膝を高く上げ押し込む蹴り方をします。
殺傷能力のある蹴り方をすることも出来ますが、相手を吹っ飛ばし、相手との距離を取るために蹴りを押し込む時間が長くなっています。
ブルース・リーもその場で相手を倒すよりも、相手を大きく吹っ飛ばすことの方が映画の見栄えが良いと思い、この蹴り方をしたのだと思います。
BMCのフィリピン武術のレッスンは護身術クラスでもあるので、このような練習をすることもあります。
動画の女性会員さんは、この日初めてこの蹴り方をお教えしましたが、上手に押し込むことが出来ていますね。
もっともっとたくさんの技術をお伝えしたいです。
吉沢陸

 


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2021-07-29 8:17 AM

category|日記,空手

オリンピックを見ていただきたいですが

連日、日本人選手のメダルラッシュで賑わっている東京オリンピックは是非、BMC会員の皆様にもご覧いただきたいです。
しかし、ジュニア空手メンバー及び保護者の皆様にお伝えしたいことがあります。
東京オリンピックで行われる空手は、私たちのしているフルコンタクト空手(実戦空手)とは全く異なり、寸止めルール(攻撃を当てない、ポイント制、一発攻撃を当てるだけで試合終了)となります。
私たちが行っている空手とは別のスポーツとお考えいただいた方が良いです。
近年の寸止めルールの戦いは、完全に武道からは逸脱していてポイントを取ることが目的となっていて、構えなども両手をだらりと下げる選手もいるので、フルコンタクト空手の技術参考にはなりません。
型もカッコいいですが、恐らく寸止め空手をしている人にしか、何をしているのか分からないことと思います。
しかし、一流アスリートの身体能力や血のにじむような努力している選手たちから発する凄みや覚悟といったものから学ぶことは非常に多いので、勉強のために見ていただくことはよいと思います。
ちなみに私は寸止め空手を指導することもでき、東京オリンピックで寸止め空手が正式種目になると知った時にBMCでも寸止め空手クラスを設置しようと思いオリンピックの空手担当部署に何度も問い合わせをしましたが、BMCでは導入しないことを決めました。
この理由はオリンピックが終わって、空手が今回のみのオリンピック種目であったなら理由を書きたいと思います。
吉沢陸