2021-05-09 10:30 AM
category|コーチング
ちょっとしたコーチングテクニック4
BMCでご提供するサービスの中にコーチングがあります。
対面式やオンラインでコーチングを行っていますが、言葉自体は知られるようになったもののその内容をご存知ない方も多いと思いますので、こちらのブログでご自宅や職場で使えるちょっとしたコーチングテクニックをご紹介ししています。
部下やお子様に”自分で考える力を身に付けてもらいたい”とお考えの方は、騙されたと思って一度お試しください。
本日は、
『オープンクエスチョン』
です。
オープンクエスチョンとは、はい・いいえで答えることを質問するのではなく、
“対象者にしかない自由な答えを引き出す質問”
です。
はい・いいえで答えることが出来る質問は答えることが非常に簡単で自分で考える力を育むことや反省を促すことは出来ません。
どちらが正解かを考えて自分の意志とは異なった答えを答える場合も多々あります。
はい・いいえで答えることが簡単でない人もいますので、その場合はまた別の手法が必要となります。
これはまたの機会にお伝えします。
オープンクエスチョンは、お子様や部下の現状を把握したり、今どう考えているかを引き出すときに有効です。
また、アイデアを出す発想力、物事を深く考える思考力を育むことにも有効です。
具体的な質問は以下のような例があります。
・出来なかった理由はなんだと思う?
・やらなかった理由は何だと思う?
・問題の原因は何だと思う?
・何故問題が起きたと思う?
・今すぐに出来ることは何だと思う?
・今から何を変えていく必要があると思う?
・結果を変えるためには今までと違うどんな行動が起こせたらいいと思う?
・今日からすぐに実践できる事って何だろう?
・今日(今回)の経験(失敗、成功)から学んだことは何?
・今日(今回)の経験から得たものは何?
・今日(今回)の経験から失ったものは何?
コミュニケーション能力、語彙力の低い人が増えている昨今、「どう思う?」「どうしたらいいと思う?」という質問には答えることが出来ない人が非常に増えています。
質問は漠然とした聞き方ではなく、具体的かつ細かい内容を伝えるようにしてみてください。
また、質問の答えが「頑張れば」「とりあえずやります」「努力します」「改善します」というように具体的でない場合は、根気よく具体的な答えが出るまで質問を簡単にしつつ繰り返す必要があります。
考えることが苦手な人や考えることを拒否する人、叱られていると思っている人は、無意識に
『この答えを言っておけば、この場から逃れることができる』
『この答えを言っておけば、この相手の話は終わる』
ことを知っています。
悪気はありません。
普段から、必要以上の思考力を使っていないために自分で考える力が育まれていないだけです。
警察の尋問のように追い詰めることは避ける必要がありますが、ある程度の答えが出ないことにはコーチングの意味はありません。
対象者のキャパシティをよく把握して、上手に質問してみてください。
この人を育てると決めているのであれば、指導する側の根気が最も重要です。
次回に続きます。
吉沢陸