私は最近まで「年々、子ども達の運動能力は低下している」と思っていましたが、
それは間違いだと思うようになってきました。
子ども達の能力に限界はなく、その可能性は無限だということを忘れていました。
上の二つの動画は過去のBMCのものです。
一番下の動画は先週の土曜日のものです。
年々子ども達の運動能力が低下しているのではなく、
『年々、大人や世の中が子ども達に甘くなっている』
『年々、大人や世の中が子ども達の可能性を奪っている』
というのが正解だと思います。
危ないことはやらせない、危険な遊具は学校でも公園からもなくし、組体操のピラミッドも禁止もしくは三段まで。
(怪我をする生徒が多いので跳び箱がない学校もあります)
自己肯定感を低くさせないためだけの叱らない教育。
落ちこぼれをつくらないために、出来ないことはさせないという学校教育。
(すでにこの考えが落ちこぼれを作っています)
叱るのはよくないという風潮や子供に嫌われたくないという考えから叱らない親の存在。
これらが、子どもの可能性を奪っているだけで、やらせてあげると、出来るまでやらせてあげると誰もが出来るようになります。
私自身、子供の頃に良い意味ではなく「ったく、近頃のガキどもは…」と言われてきたので、「近頃の子ども達」「最近の子」という表現はあまり好きではありませんが、10年前の子ども達は、誰かが出来るようになると「自分も出来るようになりたい」と言ってきましたし、やろうとしていいました。
大人達が使っているトレーニング器具を見ると「自分もやってみたい」という生徒がほとんどでした。
しかし、年々、周りの人がしていることに一切興味を持たない、トレーニング器具の存在にも気づいていない、「やってみる?」と聞いても「大丈夫です」と言ってやろうとしない子ども達が本当に増えました。
「今の子は出来ない」
「今の子には無理」
という大人の考えは、子ども達に対し大変失礼な考えで、子ども達の持つ可能性を奪うものだと反省しました。
出来ないんじゃないです、出来るまでやらせてあげない、出来ると信じてあげていないだけだと思います。
私も考え直し、10月からジュニアクラスのプログラムを変えていきます。
時代がどう変わろうと、BMCのジュニアクラスの指導コンセプトは
『今すぐやる、出来るまでやる』
を変えません。
出来ないくていい、出来ないままでいいなら学校と同じで、習い事などする必要はありませんから。
子どもの可能性を奪うのは大人ですが、子ども達も自分自身で絶対に出来るようになりたいと思わない限り成長はありません。
出来ないことや、やろうとしないことに劣等感を感じたり逃げたくなるのであれば、自分の弱さを受け入れてくれる場所だけを探して生きていかないといけなくなります。
「自分も出来るようになりたい」
と思ってもらえるためにはどうすれば良いかを今年の残りは集中して考えたいと思います。
吉沢陸
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