尼崎でキックボクシングするならBMC!スポーツ研究家 吉沢陸のブログ

尼崎市武庫之荘にある格闘技ジム「ボクシング&スポーツジムBMC」のブログです。

今日の健康情報

2023-06-16 8:45 AM

category|今日の健康情報

子どもの運動能力を上げるには空間認識力が重要です2

5月25日にブログタイトルの1回目を投稿し、かなり日が経ってしまいました。
1回目の投稿には、空間認識力とは何か?空間認識力が低下するとどうなるか?空間認識力チェック法などを書いています。
(1回目の投稿はこちら)
私は子どもへの運動指導歴31年になりますが、年々、子ども達の空間認識力が低下していっていると感じています。
空間認識力は、運動能力、学力向上にも非常に影響があります。
私は、大人も空間認識力が低下していると感じています。
それは、車の運転が下手な人が増えていると感じているところからです。
自分と人や物との位置が素早く正確にわかれば、身の安全を守ることが出来ます。
空間認識力があれば、車を運転している時に右左折時、車線変更時などに走ってくる他の車の位置や速度を考えて動くことができるので、車にぶつかることはありません。横断歩道を使わず道路を横切る人に気づく、位置関係が分かる、車庫入れの時などにぶつけずに済む。
これは運転の頻度や慣れなども関係あると思いますが、根幹には空間認識力の低さが関係していると感じています。
今の時代の子ども達の多くが、一人で歩ていると交通事故に遭う確率が高いのではないかと危惧しています。
今回は、空間認識力をどうすれば向上させることが出来るかを書きたいと思います。

 

その1 ナンバータッチ
大きな紙に番号を書き(数は多いほど良いですがお子様の能力に合わせてお試しください)、親御さんの言う番号を素早く見つけ、その番号を指差しで当てる。

 
その2 ブロック、折り紙、パズル(3Dパズル)、
お手本と同じものを作るには、観察力、完成時のイメージ力が必要になります。
どう組み合わせれば、出来るか考えることはもちろん、ブロック等に実際に手を触れることで形や大きさの認識力が上がります。

 
その3 間違い探し、同じものを探す
ネットで「間違い探し」「同じものを探す」と検索すると無料でダウンロードできて、プリントアウトできるサイトがいくつもあります。
間違いに気づく、違うことに気づくことは、空間認識力の基礎です。

 

その3 自然遊び
山や川で遊ぶことです。自然の中で遊ぶと山あり谷ありの地形、不安定な足場、様々な形や大きさの石や岩、植物に実際に触れることが出来るので自然と、空間認識能力を養うことが出来ます。
田舎育ちの子どもが運動能力が高い理由はここにあると思います。

 
その4 キャッチボール、サッカーのパス練習
距離感がないとキャッチボールは出来ません。また自分の腕の長さの感覚がなくても出来ません。
距離感=深視力を養うためにはキャッチボールは最適です。
サッカーボールをどれくらいの力で蹴れば、どこまで転がるのかという力加減も重要な要素となります。

 

その5 言葉だけで指示して動く
お手伝いや片付けの指示や指導を明確にすることで空間認識力を上げることができます。
・「コップを棚にしまって」→「コップを棚の下から2段目一番奥の青いお茶碗の隣にしまって」と言い換える。
・料理のお手伝いのときに「ピーマンをこの向きで切ったらどんな形になる?」と聞いて切った後の形を想像させる、その後、子どもに実際に切ってもらう。
・何かをカバンに入れる時や準備をする時、何かを箱に入れる時に、「このカバンに全部入るかな?」「この箱に何個入る?」と聞いてから実際に入れてもらう。
日頃から、形や大きさ、方向、位置などを指示や問いかけの中に明確に入れること、何事にも日頃から空間を自然に意識することができるようになります。
時間がかかると親御さんがやってしまったりすると「出来なければ誰かがやってくれる」という甘えを増長させるだけですので、急いでいない時は子ども自身に出来るまでやってもらうことが重要です。

 

5つを書きましたが、これらはごくごく一部をご紹介したまでです。
BMCにあるボルダリングは、恐怖心を払拭する、適切なものを選択する能力を養うことも出来ますが、空間認識力を養うことも出来ます。
空間認識力が上がれば、以下のようなメリットがあります。
・スポーツや芸術の分野で才能が発揮できる
・自転車、バイク、自動車の運転の上達、そして地図が読めることで知らない土地でもスムーズな移動ができる
・就きたい仕事に就ける可能性が広がる
大げさかもしれませんが、空間認識力は、子ども達が将来の夢や希望を叶え、安定し自立した生活を送るためにも欠かせない能力だと思います。
BMCジュニアクラスに通うお子様たちの保護者の皆様には、お忙しことと存じますが、是非、お子様の空間認識力を向上させる時間をお持ちいただければと思います。
吉沢陸

2023-05-29 8:29 AM

category|スポーツ整体,ダイエット,今日の健康情報,筋トレ,骨盤矯正

前屈を簡単に柔らかくするBMCボディケアメソッド6

BMCボディケアメソッドは、体の柔軟性をアップさせるものだけをアップするつもりはありませんが、まだまだネタと言いますか、いろんなやり方がありますので、もうしばらく柔軟性アップの動画が続きます。
InstagramのBMCボディケアメソッドのアカウントは動画を6つアップしているだけにも関わらずフォロワーが312人と意外な反応に少々驚いています。
しかもフォロワーは相も変わらず海外の方ばかり。
それでも、誰かのお役に立てているのであればありがたいですし、嬉しいです。
もっと役立つ動画をアップできるよう、役立つ内容をブログに書くことができるよう努力します。
先ずは、こちらの動画をお試しください。
吉沢陸


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2023-05-25 9:29 AM

category|今日の健康情報

子どもの運動能力を上げるには空間認識力が重要です1

何年か前からジュニアクラスで指導していて気になることがあります。
それは、多くの子ども達の空間認識力が低いということです。
空間認識能力とは、物の位置、形状、大きさ、方向や位置関係を正確に認識する能力のことです。
空間の中で、人や物がどのような状態にあるかを正しく理解できるかどうかで運動能力だけでなく、学力向上にも非常に影響があります。
・ジムのスタジオの鏡の真ん中で体操するよう指示しても、真ん中ではない場所で体操を始める
・スタジオの真ん中で組手やミット打ちをするように指示しても端っこでしようとする
・動きの指導でもっと足を前に出すと言っても何も変えない、もしくは言ったことの逆のことをする
・鉄棒を持つ手の幅を指導しても指導とは違う幅で持つ
・腕立て伏せをするときの手の幅を指導しても何年経っても覚えることが出来ない
・使ったアルコールスプレーやミットなどの備品を元の場所に戻すことが出来ない
・ブルーのマットをきれいに片付けることが出来ない、何度伝えても向きを同じに片付けることが出来ない
これらは、子どもの自信のなさや性格も関係しているかもしれませんが、私が子どもの頃にそんな子どもは学校には少数いても、道場には一人もいませんでした。(厳しく指導されていましたので)
ひょっとすると「真ん中」「元の位置に戻す」という言葉の意味が分かっていないのかもしれません。
でも、分からないのであれば聞けばいいだけです。
子どもの発達障害の知能検査の中にも空間認識力をチェックするところもあります。
空間認識力が低いと、スポーツだけでなく以下のようなことも困難になります。
・文字の読み書きが難しい(ノートの線の上に文字を書けない、文字の大きさがバラバラ)
・地図や図形の理解が難しい(何が違うか分からない)
・片付けや整理が難しい(違いが分からないのでそもそも元の状態が分からない)
BMCで子ども達に指導しているのは、武道・武術・格闘技、そして体操ですが、これらのスポーツに限らず、どのようなスポーツでも空間認識力は必要です。
球技では、ボールと自分の距離、相手との距離、バスケットやサッカーだとネットやゴールの位置、パスを出す仲間との距離などを常に把握しながら動く必要があります。
野球やテニス、卓球でも飛んでくるボールの位置を正確に判断してタイミングをあわせる必要があります。
このように、武道・武術・格闘技・体操だけでなく、子どもの運動能力を向上させるためには、空間認識能力は非常に重要です。
このシリーズは、もう少し続けて書きたいと思います。
次回は、「じゃあ何をすれば空間認識力が上がるのか?」を書きたいと思います。
BMCジュニアクラスに通う生徒の保護者の皆様には、先ずはお子様の空間認識力がどういう状況かを知っていただきたいです。
チェック法は簡単です。
位置や場所を指示した時にその通りに動くことが出来るか、日頃から片付けが出来ているか、靴などを左右間違えないか、使ったものを元の位置に戻すことが出来るか、簡単なパズルが出来るか、簡単な3Dパズルが出来るか、簡単な折り紙が出来るか、けん玉が出来るか、簡単な積み木が出来るか、レゴブロック等でお手本と同じものを作ることが出来るか、簡単な間違い探しクイズが出来るか等です。
次回に続きます。
吉沢陸