2022-04-13 8:12 AM
category|空手
ようやく書く時間を作ることが出来ました
動画は3月最後の火曜日のBMCのジュニア空手のレッスンです。
黒帯の彼がこの日にBMCを卒業していきました。
もっと早く書きたかったのですが、
ブログには書きたいことがたくさんあり、黒帯の彼のことは本当に長い付き合いだったのでじっくりと書きたいと思っていたら、
こんなにも日が経ってしまっていました。
彼がBMCに入会したのは、幼稚園の年少だったでしょうか、年中だったでしょうか。
正直詳しいことを覚えていません。
彼のお姉さん2人もジュニアメンバーに在籍していたので、彼の指導はお姉ちゃん2人に頼むことが多く、書き方が良くありませんが、
ハッキリ言って私は彼のことは、相手にしていませんでした。
今の彼を見るとほとんど人が信じてくれませんでしたが、
返事の声が小さいので100回返事の練習をさせられて泣き、右と左を間違えては叱られ、腕立て伏せが1回も出来ないので毎日家でやってきなさいと叱られ、
初めての組手ではミドルキックを入れられてもどしてしまい、初めの試合ではボコボコにやられ、と初めから華々しい空手人生ではありませんでした。
低学年の頃は、高学年の先輩が多い曜日には、「今日はだれだれ君、だれだれちゃんがいるなあ~」と組手することを弱気に怖がり、緊張して呼吸が浅くなっている時もありました。
彼は初めは、木曜日のジュニアキックボクシングのワンレッスン会員でした。
そして、ジュニア空手組手大会にキックボクシングメンバーとして出場し、見事に負けて、その後から意識が変わりました。
練習をキックボクシングだけでなく、空手、合気道と増やし、レッスンのない日にも毎日、サンドバッグ練習をしに来るようになりました。
彼が強くなったのは、彼自身の努力の賜物ですが、それだけではありません。
切磋琢磨できる仲間、ライバルを見つけ共に練習し、お父さん、お姉ちゃんにミットを受けてもらいアドバイスをもらい、家ではお母さんにフォローしてもらいとご家族の協力あってのことだと思います。
彼が小さなころは、お父さんがサンドバッグ打ちを動画で撮影したものを彼に見せ、お姉ちゃんは後ろ回し蹴り用のミットを何十分も持ってあげていたということが一番、私の頭の中の映像として残っています。
そんな彼が私の視野に入りだしたのは、彼が橙帯、黄帯になった頃だったと思います。
(昔は、いろんな帯の生徒がいて、緑帯、茶帯、彼の先輩にも黒帯がいたので、青帯、紫帯などの生徒は全く目立っていませんでした)
思いもしていなかった生徒がここまで強くなっていると驚き、彼をもっと鍛えたい、黒帯になってもらいとい思うようになりました。
見事に彼はその想いに応えてくれて、3年生の時には黒帯になってくれました。
彼には毎月スポット的に開催していた、バク転教室・バク宙教室のアシスタントをしてもらったこともあります。
本当にいろんな場面で彼との思い出があります。
彼が卒業した後のことは、ある程度予想していましたが、思っていたよりも多くのことに良い影響を与え、他のジュニアメンバーを引っ張ってくれていたと今実感しています。
ジュニアメンバーだけではないですよね。
大人会員さんの中でも彼の頑張り、組手(マススパーリング)を見て、刺激を受けた方は非常に多いと思います。
志道会ジュニア空手を始めて18年。
過去に黒帯になった生徒は、彼を含めて3人。
3人ともそれぞれ素晴らしいところがありますが、組手の強さは彼が間違いなく最強です。
私の正直な気持ちは、中学生になっても続けてもらいたい、というのは本音ですが、中学生の時にしか出来ないことをするということも、
一時期、武道・格闘技・武術から離れることで見えてくる世界もあると思いますし、目いっぱい学生を楽しんでアホになる時があっても良いと思っています。
今まで続けてくれてありがとう。
あなたの強さは全日本クラスです。
あなたは私の自慢の生徒です。
また、強くなりたくなったら来いよ。
今、在籍しているジュニアメンバーの中に彼のように大化けしてくれる生徒が現れてくれますように。
吉沢陸
このミット打ちは永久保存版です。これが出来れば黒帯になれます。