2021-09-28 9:06 AM
category|空手
先週の土曜日のジュニア空手の昇段試験
先週の土曜日のジュニア空手の昇段試験の結果をご報告致します。
合格者はゼロです。
私はインカムマイクでスピーカーを通して昇段試験のお題を伝えていましたが、聞こえない、聞くことが出来ない生徒がほとんどでした。
状況は以下の通りです。
・行ってきますと道着を着て家を出て、ズル休をして、叱られることを恐れたのか、夕方になるまで家に帰らなかった生徒。
・スクワットの回数を44回した生徒に「先生はスクワットって何回するって言った?」と聞くと「30回です」と答えたにも関わらず44回する生徒。「数を数えられないの?」と聞くと、「数えまちがいました」と答えるので「そもそも40回と伝えいているし、毎週40回しかしたことない。じゃあ数を数える練習から始めよう」と言うと「嫌です」との返答。「いや出来ないことは練習しないと」と言うと、「ボーっとしてました」と答える生徒。
・「ペアになって1人がミットを両手に2つ持って前蹴りのテストから」と言った瞬間「先生、ミットは何個ですか?」と聞いてくる生徒。(私は両手にミットをもつジェスチャーまでしていました)「聞こえてない聞いていないにしても周りを見れば分かるやん」と言って周りを見ると、多数の生徒達が1人1個のミットをペアの2人ともが持っている状態。
・「右足前で左のミドルキックのテスト」と言うと、左足前で右のロー・ミドル・ハイをやりだす3人組。誰も間違えていることに気付かずにそのまま続け、私が「違うやろ」と言っても間違ったことを続ける状態。
・昇段試験終了後「何がダメだったと思う」という質問を全員に答えてもらいましたが、何も答えることが出来ない生徒、お門違いな答えを言う生徒(水色帯のテストを受けているのに「三点倒立が出来ていませんでした」と答える。水色帯になるには手の構えが出来れば良いだけで三点倒立など出来なくてもよいです。これも何度言っても覚えることが出来ません)
・やりなさいと言った練習もしないで、目指している帯の仲間と比べても自分の方がはるかに技術が低いと分かっているにも関わらず、自分は最大限の努力をしたと思っている生徒。
・私が総括を話している間に何度もよそ見して注意されても、よそ見することをやめることが出来ない生徒。
と以上のような状態が先週の土曜日のジュニア空手の昇段試験でした。
大変恐縮ですが、
「誰の事だろ」「うちの子じゃない」
と思わないでいただきたいです。
黒帯の生徒以外、色帯も含めて全員がどれかに当たるとお考えください。
先日は色帯にも「今度ボーっとして話を聞いていなければ白帯に戻す」とも伝えています。
今後、昇段試験は誰もが受けられる状態にはしません。
練習前に「これで合格できるか見てください」と確認しにきて、私がその時点で、
“90点以上の仕上がりであと少しの努力で合格出来る”
と判断した生徒のみに昇段試験を受ける資格を与えることにします。
何度も「先生に確認しに来なさい」「先生に出来ているか見てもらって、どこが出来ていないか教えてもらおうとしよう」と言ってもレッスン開始前にどれだけ時間があっても黒帯以外は私に何も聞いてくることはありません。
自分は出来ていると思っている生徒が多すぎます。
二言目には「先生が怖い」。
私も子供の頃だけでなく高校生になっても館長は怖くて仕方ありませんでした。
でも、強くなりたい気持ちの方が強くていつもしつこいくらい質問していました。
私のことが怖いなら自分の身は自分で守ることなど出来ません。
学校の先生ではないのです。
武道の先生が怖いのは当たり前です。
叱らなくてもボーっとせずにきちんとしてくれるのであれば、叱る必要もなく怖くなることもありません。
これだけボーっとしているのであれば、一人で街を歩く方が怖いと思います。
いくつになっても親に手を引いてもらって外に出ないといけないと思います。
でも、時代が時代ですので、私は真剣に白帯、水色帯を叱ることなく学校のようにゆるい指導をすることが出来る指導者を探します。
今まで、それではBMCではない、志道会でなくなってしまう、と思っていましたが、退会する一番の理由も「先生が怖い」「痛いから嫌」という子どもが多いのであれば、私たちが変える必要がいよいよあると判断しました。
私が変えればいいのかもしれませんが、私は変えません。
それでは強い人を育てることが出来ませんから。
直ぐには難しいですが、私は青帯、もしくは紫帯以上の生徒、もしくは育成コースのような別クラスのみを担当し、他のジュニア空手クラスは、見つけた指導者に新たな指導方針でレッスンしてもらうことに致します。
指導者が見つかればの話ですが。
毎月の目標が片手ブリッジや三点倒立と空手の技術でないことばかり書いてくる生徒にも空手の技術を書いておいでといっても同じことを書いてきます。
そのような生徒は体操教室に来てもらいたいです。
体操教室はBMCでもかなり優しいクラスになります。
土曜日メンバーがどうしてこのような状態なのか分かりませんが、個々の性格や性質はあるかもしれませんが、学校も休みで寝起きであることも関係しているのでは?とも思います。
スクワット15回、バービー15回だけでもしてからジムに来た方がシャキッとするのではないでしょうか。
ジムに早く来ても、私が声を掛けるまでボーっとして何の練習も始めようとしない生徒も複数います。
時計を見て時間を理解できる年齢にも関わらず、時間の意識がなく、他の生徒が座って黙想しているにも関わらず、ゆっくり鞄を置いて急ぐ気配がない、皆が座っていることを気づかづにサンドバッグを打ち続けている生徒もいます。(いつも黒帯の生徒がサンドバッグ前まで行って「みんな、もうそろそろ時間だから座って待たないと」と声をかけてくれています)
今までになく厳しいことを書きました。
保護者の皆様には耳の痛いことと思いますが、学校の三者面談や懇談のように、良いことしか言わない、どうでもいいことを褒めるということだけをしていては、お子様の成長はないと考えています。
そしてここに書いていることは、何よりも紛れもない事実です。
生徒一人一人が、周りの生徒達に良い変化をもたらす影響力を持ってもらいたいです。
以上、先週の土曜日のジュニア空手の昇段試験の結果をご報告申し上げます。
吉沢陸