2021-05-14 8:49 AM
category｜日記
ふと思うこと
ここ何年か気になって仕方ないことがあります。
それは、質問をすると即答で
「わかりません」
と答える子どもが増えていることです。
日頃から「わかりません」と言えば、直ぐに答えを教えてもらえるのか？
考えることを放棄しているのか？
実際のところは、それこそ分かりませんが、これでは思考力が育まれることがなく、成長することはないと思います。
実際、何を聞いても直ぐにわかりませんと答える生徒は何年続けても上達することはありません。
少し前の子ども達は、当てずっぽうでも、答えが出るまでいくつもの答えを次々と考えて答えてくれていました。
「間違えてもいい」
と伝えても
「答えは先生も分からない、君のことを聞いているから、答えは君しか知らない、出せない」
と伝えても、それでも、わかりませんと答えるか何分経っても何も答えない生徒が多いです。
ある意味、何分もの間、沈黙に耐えることが出来ることの方が凄いと思ってしまいます。
正解を出さないといけない、答えを出さないといけない、と思っているのかもしれませんが、
どうして、そんなところだけ完璧主義なのでしょう？
習い事に関しては、出来ないことがずっと出来ないままでも平気で完璧主義には程遠い生徒が多いです。
『分からないことは聞く』
ことは大切なことです。
でも聞く前に自分の頭で全く考えずに丸投げして答えを教えてもらうばかりでは、知恵、思考力が身につかない上に、相手の時間を奪う癖がつく、与えられたことしか出来ないので人並み以上になることが出来ない、仕事を始めた時に仕事を与えてもらうことが出来ず出世できない、頭が悪いと思われる、モテないというデメリットしかないと思います。
何年も前からこれからは学力よりも思考力の時代だと言ってきましたが、BMCに関わる子ども達には、しっかりと思考力を身に付けてもらいたいと思っています。
世の中の基準が何事も低くなりすぎていると感じます。
思考力がなければスポーツだけでなく、何をしても上達することはないと思います。
吉沢陸
