2016-02-04 4:47 PM
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最近の子どもの特徴と未来
このような公の場には、極力批判的と受け取られる可能性のあるものは書かないように心がけていますが、今日は思うことがあり、あえて書かせていただきます。
今から書くことは、批判ではありません。
お気を悪くされる方もいらっしゃるかもしれません。
途中でお気を悪くされそうになった方はスルーしいてください。
反対意見を言われることも覚悟して書いています。
昨日の本部道場のジュニア空手は5名の欠席がありました。
ほとんどが、親御さんからの電話連絡で
「子どもが行きたがらない」
という理由です。
行きたくない理由は
「先生が怖いから」
だそうです。
先生が怖いのは当たり前ですし、先生が怖いと言っているようであれば武道や格闘技の試合なんかできませんし、自分の身を自分で守ることなどとても無理です。
いつから、先生=優しい、というイメージを子ども達だけでなく、一部の保護者の皆さんが持つようになってのでしょう?
私も子どもの頃は、私以上に、先生たちは怖く、館長と話すときは、震えながら話していました。
でも、強くなりたい気持ちの方が強く、毎日、早く道場に通いたくて仕方ありませんでした。
子ども達には、いつも練習を休む時は、本人が電話してくるようにと指導しているのですが…。
休んだ、本人も次に来るときにい、叱られることが解っているはずなのですが、出来ない子どもが増えています。
子どもの運動指導歴24年の私が、10年前には、このようなことはあまり感じることがなかったが、今は多くの子ども達が当てはまると感じていることを挙げました。
特に、ここ5年ほど強く感じていることです。
「時代だ」
「学校教育が悪い」
と批判しても何も変わりません。
子どもさんが10人いれば、改善方法も10通りあると思いますが、私たちは、武道、格闘技で学ぶ厳しさ、期限付きの目標(試合や昇段試験)が、これらを改善してくれると信じています。
一緒に練習している相手や仲間たちに感じる劣等感でさえ、自分を成長させてくれます。
嫌なことでも続けていれば、子どもたち自身が「あれだけ嫌だった、怖かったものを何年も続けた!」という自信になります。
また、嫌なことでも続けていれば好きになることもありますし、一流技術を身につけることができます。
私は、子供の頃に、プールに入ると、水に顔をつけることもことも出来なかった、どうしようもないヘタレでした。
「男のくせにみっともない」
と親に無理やり、スイミングスクールに通わされていました。
その時代は、超がつくスパルタで先生達はもの凄く怖く、ちょっとビビッて泳ぐことを躊躇しただけで、「はよ、いかんかい!」と、ビート板を縦にして顔をどつかれたりしていました。
6年間、嫌で嫌で仕方ありませんでした。
でも、続けることで、ジュニアオリンピックに出場するレベルにまでなりました。
その自信があったお蔭で格闘技でも世界で活動することが出来たと、感謝しています。
子どもが成長してくると、嫌がっている子どもを、無理やり連れてくるということは保護者の皆様にとっても、難しい、ストレスであることも分かります。
でも、休ませる前、辞めさせる前に、よくお考えいただきたいと思います。
こんな記事もありますので、よろしければご参考ください。
http://www.mext.go.jp/…/shotou/053/gaiyou/attach/1286155.htm
私が、強く感じている最近の子ども達の特徴です。
・負けず嫌いではない
・一番になりたいとは思っていない
・女の子に負けても、口では「悔しいです」というものの、次の瞬間から頑張ることが出来ない
・意味が分からなくても、聞こえていれば「はい」と返事する
・聞こえていなくても、とりあえず「はい」と返事して、「もう一回言ってください」と言う
・何を話しかけても「はい」しか言わない
・言葉が足らずなことが多い
・言ったつもりが多い
・伝わっていると勝手に思い込んでいて、相手がどう思うかは考えていない
・自分の世界観が強く、相手がどう思うかより、自分の考えが一番
・自分の意見を言わない
・高学年でも知らない言葉が多すぎる
・漢字を知っていても、平仮名で書く
・運動神経が鈍い
・考え方が幼稚、稚拙
・質問すると、固まる
・家では元気、内弁慶(家ではうるさいんですけど、ここに来ると先生に怖がって・・・とよく聞きますが、家で出来ていても外で出来なければ意味ありませんよね)
・親には本音を話すが、指導者には本音は話さない
・指導者とコミュニケーションを取るには、保護者の通訳が必要
・プライドは高い
・他人に興味がない(仲間が休んでいたり、辞めても、何も気にならない)
・与えられたことは、きちんとするが、やれと言われるまでは、自発的にはやらない
・自分から質問に来ることはない
・目標や期限を決めることがストレスに感じて、決めることができない
・考えることを拒否しているのか、考える練習をしてもらおいと思って質問しても「分かりません」の一点張り
・目の前の目標を決めることは出来ないのに、将来の目標は明確(今やらないことが、未来では出来るのでしょうか?)
・一所懸命できない
・自分が本気でやっているのか、どうかが分からない(汗もかいてない、息切れもしたいないのに、自分が一所懸命しているかどうか分からない)
・仲間と話したり、一緒に練習したりすることができない
・直ぐに諦める
・直ぐに辞める
親が大学受験についていく、会社の面接についていく、会社を休む時に親が会社に電話連絡する…とおかしな時代になりました。
親は、ほぼほぼ、子どもより先に死にます。
必ず、子ども達だけで、何でもやらないといけない時がきます。
「まだ低学年だから」「中学生までは親が面倒を・・・」と悠長なことを言っていてよいのでしょうか?
今、私たちがしている指導方法が、100%正しいとも思っていません。
ある子どもには、受け入れにくいものでもあると思います。
私達、指導者は日々、どうすればよいか、考えています。書籍を購入し、セミナーに参加し、専門家と話勉強もしています。
しかし、机上の理論ではどうにもならないこともありますし、皆さんのお力をお借りすることが出来れば、よりよい指導が出来ると思っています。
上記に当てはまる事項で、ご家庭で工夫されていることがあれば、是非、お教えください。
せっかく、大切な時間とお金を使って、練習に来ていただいているので、お子様たちには、成果を出していただきたいです。
とめどなく書いてしまいましたが、普段、お話することが出来ない、保護者の皆様にも現状と今、私たちが考えていることを、知っていただきたいと思い、とめどなく長々と書いてしましました。
長文にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
吉沢陸