尼崎でキックボクシングするならBMC!スポーツ研究家 吉沢陸のブログ

尼崎市武庫之荘にある格闘技ジム「ボクシング&スポーツジムBMC」のブログです。

2019-06-12 8:50 AM

category|日記

大阪府の運動会での組体操禁止に思うこと

先日の夕方、テレビのニュースで大阪府の運動会では、“危険”だからという理由で、組体操禁止のピラミッドは3段までというニュースを見ました。
そして、今朝、再度同じニュースだと思ってみていたところ、
大阪府立の小学校は
『組体操禁止』
になったと放送されていました。
私が、以前ある中学校で先生と保護者の皆様の前で講演させていただいた際の前打ち合わせで
その学校の校長先生から
「学校に学力が上がったり、運動能力が上がったり期待しないでもらいたい。学校はいかに安全に団体行動し、集団活動を学ぶ場です。」
と言われました。
私は、心の中では
「なんじゃそら?」
と思いましたが、よくよく話を聞いてみると、校長をはじめ先生たちも、その考え方はよくないことは、かってらっしゃるとのことでした。
でも、悪質クレーマー的な、モンスターペアレントが存在したり、教育委員会や文部省からの指導で仕方ない部分もあることがあることも分かりました。
が、しかしです。
組体操は危険だから禁止というなら、外出そのものも危険すべきでは?と思ってしまいます。
自転車も事故や怪我の原因になるから禁止にすべきです。
スポーツも全て禁止、格闘技や武道などもってのほかです。
中学では武道必須になっていますが、この矛盾はなんでしょう?
運動会の徒競走も転んで怪我する可能性があるから禁止。
ながらスマホも危険だから、スマホを持つことを禁止すべきです。
どうして運動会の高学年の花形である組体操だけを禁止にするのでしょう?
やってみて、体力のなさや筋力のなさを痛感し、子どもたちは、怪我をしないように体を鍛えたい、強くなりたいと思うものですし、
ある意味、怪我をすることも勉強です。
どうなれば、怪我をしてしまうのかが分かります。
学校は、
大人たちは、
子ども達をどうしたいのでしょう?
小学校、中学校の義務教育の9年もの間、今の学校の教育方針に慣れてしまった子どもたちは、一体どんな大人になるでしょう?
高校生になれば、大人になれば、そんなことは関係なく何でも出来る人になれるのでしょうか?
それなら、音楽やスポーツ、英語など小さいころから始めた方が良いという考え方を否定すべきです。
ピラミッド11段のギネス記録に挑戦していた、伊丹市の天神川中学校の卒業生達は、このニュースを見てどう思うのでしょうね?
※天神川中学も2~3年前から、組体操ではなく、男子もダンスに変更されました。
私は、自分自身が6歳の頃から45歳の今までずっとスポーツ、運動の世界に身を置いています。
子どもへの運動指導は27年間しています。
既に成人している生徒も何人もいます。
何が良かったかは、後になって分かります。
「これを続けるとどうなる」
というデータ、エビデンスなしに、感覚で決めることこそ危険です。
そもそも、組体操禁止を決めた大人たちは、自分たちはどうやって育ってきたのでしょう?
「今はそういう時代じゃないから」
という人が多いですが、そうでしょうか?
子どもたちの持つ、無限の可能性を奪っていくのは、いつの時代も大人たちです。
私たち、BMCは時代錯誤、時代に逆行していると言われようと、指導方針を変えるつもりはありません。
同じご意見をお持ちの方のみにご入会いただきたいと考えています。
世の中、益々二極化していきます。
BMCに通う生徒たちが、成長して、大人になって成功してくれれば、私たちは今嫌われようが構いません。
出来ても出来なくてもいいよという学校の教育方針ではなく、出来るようになってもらうための指導を続けたいと気持ち新たになった朝です。
吉沢陸