2021-05-28 10:00 AM
category|日記
骨は折れるためにある
先日、ジュニキックボクシングメンバーの7歳の女の子がジムに来る前に転んで肘を怪我をしました。
少々深めに切れており擦り傷もあり、かなりの血が出ていました。
彼女は泣いていましたが、レッスンを休むことなく大きなバンドエイドをつけて参加してくれました。
彼女の根性も素晴らしいですが、レッスンを休ませない親御さんの教育も素晴らしいと思いました。
しかも、今まで出来なかった逆立ちブリッジ、逆立ちブリッジが出来るようになりました。
そして、最後のマススパーリング(組手)も休まず参加しようとしてくれました。
ミドルキックが怪我をした肘に当たり泣いてしまいましたが、素晴らしい勇気に感動しました。
もっと上級生の男の子でも「ちょっとお腹痛いので休みます」「ちょっと膝が痛いので休みます」と連絡してきたりますが、何故“ちょっと”で休むのか理解に苦しみます。
組手やマススパーリングも「~が痛いので休んでていいですか?」「ちょっと~が痛いので見学していていいですか?」と言う男の子の多いことが残念でなりません。
(どこも痛くもないのに組手をしたがらない生徒もいますが)
やってみて本当に痛ければ途中でやめればいいですし、そもそもそんなに痛いのであれば組手やマススパーリングするまでの練習もできないはずです。
どうして組手だけ見学するのか?
もちろんそのような生徒に私は、「ちょっとだけならやり。やってどうしても痛ければやめればいい」といって組手をしてもらいますが、100%痛いそぶりも見せず普通に組手をします。
当然、私が見て無理そうであれば「今日はやめておき」と言う時もあります。
それまでの練習を見ていれば分かりますから。
私も小学生の頃、始めて肋骨を骨折した時に空手の館長に
「すみません、あばら骨が折れているので見学させてください」
と言ったところ、館長は
「何故?動ける範囲で練習すればいいじゃないか。座ったままでも片手だけ動かすことだって出来る。そもそも骨なんて折れるためにあるんだから、骨折くらいで休むこと自体意味が分からない」
と言われました。
先生が怖かったので私は、
「は、はい…練習します…」
と答えましたが、心の中では、
「この人、頭おかしい…」
と思っていましたが、良く考えると生徒も師範(他の先生)も骨折していてもギブスを付けたまま練習していました。
今の時代にこの考え方は時代錯誤で何とかハラスメントと言われてしまいそうですが、私は子どもながらにこの教育を受けて、
『どんな状況でも今出来ることを自分で考える』
という力を養っていただいたと今では感謝しています。
一般的な考え方では異常な考え方なのだと思いますが、アスリート、武道家としてはこれが当たり前の考え方です。
阪神タイガースの金本選手が骨折しているにも関わらず試合に出場しヒットを打ったり、アイススケートの羽生結弦選手が本番前の練習で他の選手と激突して怪我をしても本番に臨んだりという場面をご覧になったことがありますよね。
オリンピック選手が怪我をしているくらいで試合を棄権することはありませんよね。
BMCジュニアメンバーには、“ちょっと”しんどい、“ちょっと”痛い、くらいで練習を休んでもらいたくありません。
自分を甘やかせて人より強くなることなどありませんから。
動画は先日の私のサンドバッグ練習です。
お恥ずかしい話ですが、10日程前に左足の太ももの後ろ(ハムストリングス)を肉離れしてしまい、まだ治っておらず、じっとしていても痛みのある状態です。
上手くジャンプすることや走ることは出来ませんが、これくらい動けるなら戦えます。
私は肉離れや骨折くらいで練習を休むことはしません。
吉沢陸
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