2023-07-12 9:18 AM
category|プロレス
センスの正体
動画は先日のBMCのプロレス教室です。
BMCでは、スポーツ整体も行っていますが、そこには他団体に所属する現役プロレスラーもいらっしゃいます。
そのプロレスラー達から「プロレスってセンスなんだけど、そのセンスっていうのを教えることが難しい(できない)」というお話を聞きます。
“センス”と言葉で言うと一言ですが、意味が広域過ぎて、「センスを磨け」と言っても何をすれば良いのかは分かりません。
でも、ハッキリ言って上達のスピード、人に魅せる技術は、センスが関係します。
永遠のテーマになるかもしれませんが、『センスの正体』について考えたいと思います。
senseの語源はラテン語の「感じる」という意味のsentireです。
言葉から考えると良いかと思い、思いつく限りsenseの含まれる言葉を考えてみました。
sensor(センサー、感知)、sensibility(感性)、sensation(気を引く)、sensitive(敏感)、consent(同意)、sensible(分別ある)、disscent(反対する)、presence(存在感)、make sense(分かる、意味をなす)。
先ず、この言葉たちの持つイメージから上達したいものを見るという練習が必要だと思います。
特にプロレスでは、何を持って観客の気を引こうとしているのか、何を持って存在感を示そうとしているのか、技術的には、ありとあらゆるセンサーを働かせて、敏感に細分化してミリ単位以下で分析できる能力が必要です。
プロレスの試合を見ていて、練習のお手本を見ていて「凄い」「速い」「パワーがある」と素人が見ても分かるようなことしか気づかずに見ていても上達はありません。
技に入る前の相手との角度、距離がどうなのか、技をかける際の指の曲げ方、肘の曲げ方、膝が曲がる角度は何度くらいか、体重はどこに乗っているのか、目線はどこにむいているのか、着地点はどこなのか、その先の技の二手三手先は何なんのか、と挙げるとキリがありませんが、様々なことを考えながら見ないことには、『プロ』レスラーとは言えません。
BMCのプロレス教室(尼崎プロレス)のメンバーには、先ずは見る力を養ってもらいたいです。
センスは単なる知識である、経験である、という方もいらっしゃいますが、いくら知識があっても実際に自分が動くことが出来ない人はたくさんいます。
いくらプロレスの試合を見ても、いくら練習しても経験したところで見方を間違っている人、誰でも気づくようなことにしか気づいていない人は、上達しませんし、センスを磨くことは出来ません。
私も自分でセンスがあるとは一切思っていません。
ですから、いろんなことをいろんな角度で考えて、いろんな武道・武術・格闘技をすることでセンサーに磨きをかけようとしています。
武道・武術・格闘技だけでは気づくことが出来ないものを補うために、楽器や語学、他のスポーツ、他にも様々なことをしています。
「自分はセンスがないから」と諦めるなんて勿体ないです。
センスがないなら磨けばいい。
まだまだセンスについても考えていきたいと思いますが、とにかくいろんなことを感じる力をありとあらゆる角度から磨くことを努力してまいりましょう。
マスク・ド・ガサキ(吉沢陸)
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