2021-06-08 11:52 AM
category|今日の健康情報
園芸療法は現代人に必要ではないでしょうか
皆さんは、
『園芸療法』
という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?
植物に触れたり花や緑の香りをかぐだけで心が癒されたという経験はどなたでもあることと思います。
現代社会は心身に様々なストレスがかかっています。
コロナ禍の今は尚更です。
園芸療法は森林浴やアロマセラピーなどと同じく、植物や花の癒やしの効果によってストレスの緩和を図るものです。
世界中の医療、福祉、教育といった様々な場で園芸療法が導入されています。
園芸療法は、戦争から戻った兵士達の心の癒しの手段として発展したそうですが、北欧で障害者の社会参加や社会復帰のために取り入れられ、徐々に世界中でうつ病や精神性疾患の治療、認知症の予防を目的にも行われるようになってきました。
日本では、高齢者介護施設や障害者施設で機能回復訓練を目的に導入され成果を上げていると言われています。
私は、個人的な夢の中にカフェ付きの園芸店をするというものがありますが、今の日本人の多くの人に園芸療法が必要ではないか?と思っています。
その理由として、他人に興味がなさ過ぎる、自分のこと以外見えていない考えていない、感性が乏しすぎる人、未来から物事を考えない人が増えていると感じるためです。
また認知症の方も増え、若年性認知症も増えていることに加え、コロナの影響で先の見えない状態が続いていることもそう思う理由です。
園芸療法には、様々な効果があります。
・生きがいづくり(植物の成長の喜び、収穫の楽しみ、将来を期待)
・運動不足の解消、筋力低下の予防(植物の世話をするには立ったり座ったりとかなり体を動かします)
・外出機会が増える(植物だけでなく土や肥料といったものを買いに出るため家にこもらなくなる)
・落ち着きや意欲向上など精神面の効果
・視覚、聴覚、臭覚、聴覚、味覚、触覚に訴える(葉が風にそよぐ様子、植物の成長の変化に気づく、四季の変化を目で感じ取る、鳥や虫の鳴き声を感じる、植物や花が発する香りを感じる、収穫物の味、土や水や植物や花の感触)
・探究心の向上(上手く育てるために自ら進んで調べるようになる)
といった効果があります。
何よりも自分で育てることで自信や充実感を持つことが出来るようになり、結果、自己肯定感もアップし、育てることへの責任感も育むことが出来ます。
今は100円均一ショップでも観葉植物や花の種を手軽に購入することができ、それほどお金のかかるものではありません。
園芸療法という言葉の“療法”という部分がなにか治療のように感じてしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、純粋に植物を育てるだけでも同等の効果があります。
ご自身はもちろん、ご家族にも植物を育てることを一度、検討してみてください。
BMCはありとあらゆる角度から皆様の健康のサポートをしたいと考えています。
吉沢陸