トレーニングの原理
先日、トレーニングには原則があり、その中に意識性の原則というものがあるということをご紹介しました。
トレーニングの原則の前に知っておいていただきたい
『トレーニングの原理』
というものがあります。
それは3つあり以下の内容になります。
1.過負荷の原理
よく「駅まで歩いている」「買い物でいつも自転車に乗っている」ので運動が出来ていると思われている方がいらっしゃいます。確かに運動はしているのですが、毎日同じことをしていても現状維持のままで、それ以上の向上はありません。人の体は日常生活以上の負荷をカラダに与えなければ、筋肉が成長することもトレーニング効果、ダイエット効果も現れません。これを
『過負荷の原理』
と言います。別名でオーバーロードの原理という呼び方をされることもあります。
人は直ぐに不可に慣れる性質があります。運動やトレーニングをしていてもずっと同じ負荷では、カラダがその刺激や重さ、強度になれてしまうため効果が現れにくくなります。
2.可逆性の原理
せっかくトレーニングをして高めた筋力や持久力も、トレーニングを止めてしまえば直ぐに元に戻ります。
これを可逆性の原理といいます。
筋力や持久力、体型を維持するためには、トレーニングを継続していく必要があります。
3.特異性の原理
トレーニングはやり方によって効果が変わります。筋肉を大きくするための負荷、強度の高いトレーニングをすると筋肉が大きくなり、有酸素運動をすると持久力が上がります。
これを特異性の原則といいます。
筋力を高めたいのに長距離を走っていても筋力はつきません。
瞬発力をつけたいのにゆっくり動く運動ばかりでは効果はありません。
要は目的に合わせて、正しいトレーニングを行う必要があるということです。
やみくもに練習、トレーニングをしていても体が疲れるだけで、上達することも筋力がつくことも痩せることもありません。
特にお忙しい方は時間を効率的に使って運動する必要があります。
「運動を教えてください」「筋トレ教えてください」
と言われても少々困りますが、明確な目的と目標をお伝えいただければ、効率のよい練習法とトレーニング法をお教えいたします。
練習しても上手くならない、筋トレしても筋肉が大きくならない、運動しても痩せないという方は、上記の3つが間違っていないかをご確認ください。
次回は、トレーニングの原則をご紹介します。
吉沢陸