2019-07-31 8:49 AM
category|日記
褒めることは大事でも…
何事も褒めるということが、ブームというか、文化になりつつあります。
褒めることは、素晴らしいことです。
褒めた方も、褒められた方も気持ちの良いものです。
でも、何でもかんでも褒める風習はいかがなものかと思います。
『結果が悪くても、頑張ったから良かった』
『負けたけど、努力したから、偉い』
このような言葉によって、頑張ることと褒められることを目標にし、結果に拘らない子どもや大人が本当に増えたと感じています。
頑張ることは当たり前で、目標にするほどレベルの低いことはありません。
どうして、世の中は、結果を出すことを目標にしなくなっていってしまったのでしょう?
私たちのジュニア空手で言うと、
“日頃の練習はダラダラする”
↓
“試合の時だけ必死な姿を見せる”
↓
“「頑張ったね」と親から褒められる”
↓
“またダラダラとした練習に戻る”
という負のサイクルを持った生徒が非常に多いです。
これは、褒められることを目的として空手をやり、自分が強くなることや技術を上げることに喜びを感じていないためだと感じています。
「親は頑張ったねと言って喜んでいるから、これでいいじゃん」
と思っているかどうかは、分かりませんが、試合にボロ負けした後にもやる気の出る生徒は少ないです。
企業が離職率を下げるためには、褒め育てることは、立派な作戦だと思います。
また、辛いことがある人や鬱や自閉症傾向の人には、必要なことだと思います。
しかし、
『人を本気で育てる』
と考えた時に、本当にこれで良いのでしょうか?
褒めることは大事、でも、もっと結果に拘る指導が人を育て、日本の未来が明るくなると思っています。
吉沢陸