ご褒美で釣るのは危険です
私は運動指導を31年続けています。
お子様への指導も同じ年数になります。
仕事ではありませんが、子どもの頃、学生の頃に後輩を指導していた期間を加えるともっと長期に渡ります。
そんな中で様々な保護者の皆様を見て来ましたが、中でも気になるのが、『ご褒美で釣る』という行為を見た時です。
「この子は空手の日になると嫌がって行きたがらないので、「帰りにジュース買ってあげるから」と言って毎週連れてきてるんです」
というお母さまが昔々にいらっしゃいました。
もちろん、その時に今から書くお話をしていたのですが、そのお母さまはそれ以外に子どもを動かす方法が見つからずにやめることはありませんでした。
有名な心理学のテストがあります。
子ども達複数人のグループを2つ作り、それぞれ別の部屋に入ってもらい、片方には「お小遣いを上げるから絵を描いて」と伝え、もう片方のグループには、「ここにある道具や紙を使って好きなだけ絵を描いていいよ」と伝えました。
結果、お小遣いをもらえるから絵を描き始めた方のグループの方は全員が直ぐに書くのを止めてしまいました。
ご褒美のないグループの子ども達は、ストップがかかるまで絵を描くことを止めませんでした。
私はこの心理学の内容を18歳頃から知っていました、それ以前、子どもの頃から、「何かに釣られてやる気を引き出されている奴が伸びる訳がない」「ご褒美がないと努力できない奴が、強くなりたくて仕方ない、練習したくてたまらない、その競技が好きで仕方ない奴に勝てるはずがない」と思っていました。
BMCジュニアクラスの保護者の皆様には、是非、こちらのサイトをご覧いただきお子様へのご指導の参考にしていただきたいです。
私が稚拙な文章であれこれ書くよりもこちらの記事の方が分かりやすいので、是非ご覧ください。
『子どもを｢ご褒美で釣る｣親はなぜダメなのか』
『「これが出来たらご褒美あげるね」はやる気をなくすご褒美だった！』
BMCジュニアクラスに通うメンバーには、人にやる気を引き出してもらうことなく自発的に努力し、何をやっても成功する人になってもらいたいです。
吉沢陸
