2023-08-24 9:17 AM
category|日記
指示待ちで自分から動くことができない子どもが増えています
私は子どもの運動指導歴31年になります。
30年前の子ども達、20年前の子ども達、10年前の子ども達、今の子ども達、親御さん達の違いを指導の現場で毎日感じています。
年々、指示待ちで自分から動くことができない子どもが増えています。
ようは言わないと何もしない子ども達が増えているということです。
子どもだけではありませんね。
大人にもどんどん増えていっています。
親や周りの大人が「子どもが困らないために」と先回りして言ってしまうのは、お子様自身が困った時の対応力を養うことを邪魔しています。
子ども自身が出来ることまで親がやってあげてしまうと、「自分で解決する」という力を身につけることができません。
「時間がないから早くしてほしい」と子どもがやるべきことを先回りして言ってしまう、やってしまうのは分からないでもありません。
でも、その考えは、子どもが考えて行動する機会を確実に奪っています。
今の世の親御さん達は、お子さんが困ったりイヤな思いをすることを恐れすぎだと思います。
なので極端に失敗や間違いを恐れる子どもが増えているのではないでしょうか。
結局のところ、子ども自身が困らない限り、子ども達の成長はないと思います。
何も出来ないままの子ども、何も覚えない子ども達は、出来なくても覚えなくても困っていないのだと思います。
年々、何か指示されないと一切動かない出来ない子どもが増えていると感じます。
このような子どもたちが、気の利いた大人、多くの人から愛される、仕事の出来る大人になるとは思えません。
世の中の親御さん達は子どもにどんな大人になってほしいとお考えなのでしょうか。
子ども達が大人になっても永遠に面倒を見続けたいとお考えの人が多いのでしょうか。
指示待ち人間に明るい未来があるのでしょうか。
働くことができるのであれば、どんな職業でもいいと考えるのであれば、指示待ち人間でもよいと思います。
仕事はいくらでもありますから。
でも、自分がやりたい仕事に就かせてあげたい、どんどんチャンスをもらって仕事を楽しいと思ってもらいたい、仕事で成功して自信を持ってもらいたい、出世して豊かになってもらいたいと考えるのであれば、指示待ち人間ではいけません。
と言いますか指示待ち人間なんてカッコ悪いです。
『親が放っておく、失敗させる』
ということも大切な教育ではないでしょうか。
見守って「失敗して良かったね」と言ってあげることも愛情ではないでしょうか。
失敗しない限り成功の方法なんて分かるはずがありませんよ。
吉沢陸