2020-12-07 10:13 AM
category|日記
集中力について思うこと
よく、
「人の集中力は〇分」
ということが言われますが、私はこれは全く意味がないことだと思っています。
集中力がない人の言い訳にも聞こえます。
“人の平均的な集中時間”
というものは、その人の体調や精神状態や取り組む課題によって大きく異なるはずです。
「子供の集中力がない」
というのであれば、どうしてゲームなら長時間続けることが出来るのでしょうか?
今朝、ある文献から、
『集中時間は、年齢+1』
といいう考えを目にしました。
これは初めて見ました。
この考えが正しいかどうかは、それぞれの考え方と個人の解釈の問題ですので、どうでもよいのですが、
私たち運動指導者は、集中力についていつも考えさせられています。
それは、子どもだけでなく、大人も年々、集中力が低下していっていると感じるためです。
もう何年も前に退会した高校生の生徒でこういう生徒もいました。
半年から3ヶ月に1回程ジムに来て(会費を支払っているのはもちろん親御さん)、レッスンには参加せずに、サンンドバッグに8発パンチを打ったと思ったら、急に腹筋をし始めたと思ったら腹筋も2回で止め、ダンベルを持ったと思ったら、アームカールを4回したら、また滅茶苦茶にサンドバッグを打ち、1分もしないうちにそれも止めて、携帯を触りだす、そして姿が見えなくなったと思ったら、もう帰る用意をしている。
話すと普通の子で決して障害等のある子ではなく、練習内容を指摘すると、言われて初めて自分の練習が意味がないと気付くといった様子でした。
まあ、その彼は所属の欲求を満たすためだけに入会していたのだと思いますが…。
集中力が低下する理由は、様々ですが、以下のようなことが考えられます。
・テレビゲームで遊ぶ時間が長い
・携帯ゲームで遊ぶ時間が長い
・テレビを見る時間が長い
・SNSを見る時間が長い
・YOUTUBEを見る時間が長い
・自分で楽しみを作れず、いつも人(モノ)に楽しみを与えられ過ぎている
・人と話さない
・読書時間が短い
・本を読まない
・睡眠不足
・栄養不足
・勉強のし過ぎ、働き過ぎ
・取り組む内容が難しすぎて理解できない
・周りの人や音が気になってしまう
・いつでも出来るというのんびりな性格
・向上心がない
・好奇心がない
・プライベートでストレスが強い
・プライベートでストレスがなさ過ぎる
集中力がなければ、自分自身が成長出来ないことはもちろん、仕事も勉強もはかどらず、何事にもミスが増え、周りからは煙たがられてしまいます。
学校や職場で、集中力の高め方を指導してくれるところは、あまりないと思います。
東京大学の在校生、卒業生にアンケートをとった結果、6割の生徒が勉強に大切なことは、集中力と答えています。
何事も成就させたいのであれば、集中力について考える時間を持つことが重要だと思います。
吉沢陸