2020-10-07 8:56 AM
category|日記
動画を見続ける子ども達、大人達に思うこと
誰かが成功しているところを見れば、
「自分にも出来る!」
「自分も出来るようになりたい」
と思うものだと思っているのですが、
お手本を見ない、仲間の動きを見ない、同じ空間にいるメンバー誰にも興味を示さない。
というメンバーが年々増えています。
そのため、実力の差、成長の差が非常に大きなものになりつつあります。
白帯メンバーのほとんどは、先週に行ったこと、言われたことをほとんど覚えてくれていませんので、
空手ノートを持ってきて書くことを勧めています。
一度持ってきたメンバーも次には忘れてきたり、そのノートをなくしたりと、
空手以前の問題が多いメンバーが非常に多いです。
(空手ノートに関しては、保護者の皆様にたまにチェックしていただきたいです)
何故、このような子供たちが増えたのかは、分かりませんが、
その一つにYOUTUBSNS等の動画ばかり見ているということも、問題の一つとして該当するのではないかと考えています。
何せ、生まれた頃から人と話すことより、動画を見ることの方が多い子どももいます。
スマホに子守をされてきた子どもも多いことと思います。
動画は、一方通行で、自分は反応しなくても、話さなくてもよいものです。
そして、ボーっとしまって見ていなかった、聞いていなことがあっても、動画を始めに戻せばまた見ることも聞くことも可能です。
このため、話をしても、
「もう一回言ってください」
「聞いていませんでした」
「・・・(無反応)」
といった子どもが増えていると感じています。
子どもだけではありません。
大人も、何か話をしても、こちらから、
「聞いてます?」
と聞かないと、返事も反応もない人が増えています。
1つ以上のことを話すと、パニックを起こし、意識を飛ばす大人がここ10年で確実に増えたと、
現場で実感しています。
動画やSNSが悪いのではなく、話さなくてよくなった、直接的なコミュニケーションを取らなくなった、
世の中に問題があると思います。
とは言え、誰かのせいにしていても、問題解決には繋がりません。
個人が、
“自分がどうなりたいのか?”
“子ども達にどうなってもらいたいのか?”
を真剣に考え、自分たちで解決するしかありません。
学校でも職場でもこれは解決しません。
週に1回のお稽古事でも解決しません。
勝ち組、負け組という表現は良い表現ではありませんが、
自分が勝ちたいのであれば、人生の勝ち組になりたいのであれば、
子どもを勝たせたいのであれば、子どもを勝ち組にさせたいのであれば、
最も必要なのは、家族内でのコミュニケーションではないでしょうか?
私は、
『人に出来て自分に出来ないことはない』
と思っています。
自分でそう思えない子ども、大人なのであれば、家族が、
「あなたは出来る」
と言ってあげる必要があると思います。
吉沢陸