BMCは格闘技ジムですが、低学年向けの学習塾を開講しています。
なぜ、私たちが国語中心の学習塾を始めたのか?
それは、年々、子どもたちのコミュニケーション能力と語彙力が低下していくのを目の当たりにし、スポーツも大切だが先ずは「言葉」「日本語」を覚えてもらいたい、と考えたためです。
幼い頃から、英語を学ぶことを否定しませんが、私個人的には、幼少期には英語よりも、先ず、母国語である日本語をしっかり学ぶことが重要だと考えています。
子どもだけでなく日本人の語彙力はかなり低下しています。
「トリニクって何の肉!?」
という番組がありますが、言葉とモノを知らない人、学力はあっても常識を知らない人が増えてきていることは確かです。
あの番組はあの番組で問題があると思っていますが…。
「トリニクって何の肉?」
という問題に〝鳥〟と答えた学生を批判していましたが、あながち間違えとは言えません。
「一般的にスーパーで売られている、私たちが日常的に口にしている鳥肉は何の肉(何の鳥)でしょう?」
という問題に〝鳥〟と答えるのは問題ですが…。
答えを間違えた学生たちをバカにするようなコメントもどうかと思います。
まあ、一般的に鳥肉と言えば、鶏ですが…。
少し話が逸れてしまいました。
幼少期に英語を学んだ学ぶことはメリットも多々ありますが、デメリットも確実にあると考えています。
・メリット
英語耳が出来る
英語脳が出来る
外国人への抵抗がなくなる
人種差別を持たなくなる
・デメリット
日本の文化、習慣を大事にしない、理解できない
日本人としてのアイデンティティが薄れる
インターナショナルスクールやプリスクールから小学生に入ると浮いてしまう可能性もある
日本人としての常識を持ち合わすことが出来ない
英語は子どもが興味を持ってから学んでも遅くはないのではないでしょうか。
私の周りで英語を話せる人たちは、皆、中学生から英語を学び、大学生の頃に留学したという人が多いです。
私は学生時代の英語はサッパリでしたが、20歳の時にキックボクシング修行で海外に出てから学び、短期間生活するにはほとんど困らないくらい話すことが出来るようになりました。
何事も遅すぎるということはありません。
親が子どもにどうなってほしいか、というその想いだけで、子どもに英語を学ばせるというのはいかがなものかなと思っています。
そもそも、お父さんお母さん達は英語が話せなくて困った経験があるのでしょうか?
子どもにより良い経験をさせてあげられるよう親が導き、機会を与えるというサポートは大事です。
でも、ここは日本です。
私達は日本語でコミュニケーションを取っています。
日本語の方が英語よりもっと大切なのではないでしょうか。
吉沢陸
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