2020-08-24 8:52 AM
category|日記
間違った褒め方 その3
少し前から、こちらのブログに、
“褒める”
ということについて、私の考え方を書かせていただいています。
書いている内容は、あくまでも私の考えで、もちろん賛否両論あることと思います。
目的によって、褒める方法は、異なります。
私は、あくまでもスポーツトレーナーとして、
『自主的に学び、成長する』
ことに焦点を絞ってお書きしていることを予めご了承ください。
褒められると、誰でも嬉しいです。
相手を褒めることで、人間関係が良好になります。
しかし、褒め方によっては、相手を不快にさせ、人間関係を悪くさせるだけでなく、
その人をマイナスに方向に持っていってしまう場合があります。
3回目の今回は、
『表面的なことだけ褒める』
ということについて私の考えを書きたいと思います。
顔やスタイルばかりに注目して
「可愛い」を繰り返して褒める。
成績や点数だけに注目して、
「すごいね」「頑張ったね」と繰り返して褒める。
家がお金持ちであることに対して、
「すごいね」「やっぱり違うね」と繰り返して褒める。
来ている服やアクセサリーが高価なものなので、
「センスがいいね」と繰り返し褒める。
学歴や職歴、家柄や持ち物ばかりを持ち上げて賞賛することは、賛成できません。
もちろんたまには良いと思います。
相手の表面的な部分だけに注目して、褒めることは間違えていると思います。
初めは、表面的なことでも、褒められると嬉しいですが、
頻繁にそのことばかりを繰り返し褒められると、
「自分の価値は表面だけ?」
「自分の価値は親やお金のお陰?」
と感じてきます。
こうした意識が生まれると、
「可愛い」
と言われ続けた子は外見ばかりに拘り、
成績だけを評価されてきた人は成果ばかりに拘り、
学歴や経歴、持ち物を称えられてきた人は、益々それらに固執するようになります。
そして、心の中では、いつも表面的なことしか評価してもらえず、内面を見てもらえないことに、
寂しさや悲しさ、虚しさ、怒りが生じます。
そうして、賞賛を得るために表面的な価値を維持することだけに意識が向き、いつも満たされない思いで生きていくことになります。
持っているモノを褒めたあとは、身に付けている本人が魅力的であるから映えるということを伝える必要があると思います。
褒めることは大切、でも表面的な褒めは、使い方を間違えると、マイナスに働くと思っています。
吉沢陸