尼崎でキックボクシングするならBMC!スポーツ研究家 吉沢陸のブログ

尼崎市武庫之荘にある格闘技ジム「ボクシング&スポーツジムBMC」のブログです。

2020-08-23 12:31 PM

category|日記

あだ名、ニックネーム禁止について思うこと

何年くらい前からか覚えていませんが、
小学校では、子ども達に友達をあだ名やニックネームで呼ぶことを禁止している学校が増えています。
その理由は、
「あだ名をつけることが、イジメに繋がる可能性があるため」
だそうです。
そして、女の子も男の子も
“~さん”
という呼び方をするということに違和感を感じてなりません。
でも、先生は、生徒を下の名前で
「~ちゃん」
と呼ぶ先生もいる。
おかしな話です。
子ども達の話す、
「~さんが」
と言っている言葉を聞いて、てっきり女の子の話だと思ったら、実は男の子の話だったということもよくあります。
最近は、減ってきているようですが、まだまだ、あだ名やニックネームで呼ぶことを禁止している学校はあるようです。
子どもだけでなく、大人も下の名前(ファーストネーム)で呼ぶことは、
承認の欲求を満たしてくれて、ストレスを緩和してくれる効果があります。
親でもパパ、ママと呼び合わずに、下の名前で呼び合っている人の方が、ストレス値が低いというデータもあります。
「おい」「ねえ」「ちょっと」「お前」「あんた」「自分」
というのは、ストレス値が上がります。
会話の中で、「お前なあ~」と出てくるのは、これには当てはまりません、あくまで呼ぶときのお話です。
日頃、パートナーや仲間の名前を呼ばないことは、無視をしていることと同じで、ストレス値が上がるだけでなく、
相手との距離を遠くしていることになります。
学校がいくら禁止しても、あだ名やニックネームはなくならないと思います。
その理由は、子どもたちのコミュニケーションにとって不可欠なツールだからです。
学校で先生が見ている場所では、あだ名を使わなくても、
子どもたちは、先生が見ていないところや、お稽古事、学習塾、学校以外で遊んでいるときには、あだ名で呼び合う子どもいます。
もちろん、イジメに繋がりやすいあだ名やニックネームは論外です。
でも、子どもたちの間で、「~さん」「~くん」と呼び合うことを義務づけるのは、どうかと思います。
あだ名、ニックネーム等の愛称は、お互いの絆を深めてくれます。
苗字呼び捨てで呼ばれた方が嬉しい人もいます。
例えば、ドラえもんで、ジャイアンのことを「剛田さん」と呼び、のび太のことを「野比さん」、
しずかちゃんのことを「源さん」、スネ夫のことを「骨川さん」と呼び合うと、気持ち悪くて見ていられないと思います。
もちろんアニメと現実は異なります。
賛否両論があることも分かります。
「キムタク」「松ちゃん」もあだ名と言えば、あだ名です。
大人は良くて、どうして子ども達はダメなのか?
学校での、あだ名禁止は、イジメが大きな問題になり始めた1990年代後半から見られ始めたもので、
LGBT(性的少数者)の主張が拡大しだした頃には、「~さん」と呼ぶようになった方が、
該当する子ども達のトラブルが減ったという事例もあることも聞いたこともあります。
先生が子ども達を、~さんと呼んだ方が、先生が感情的にならずに叱ることが出来るようになったという話も聞いたことがあります。
でも、あだ名、ニックネーム、愛称で呼び合うことは、教師と保護者がしっかりと、使ってよいものと、
そうでないもの、そしてその理由をきちんと伝えて指導していれば、問題ないのではないでしょうか。
いずれにしても、子ども達は、どのような呼び方をされても、
「その呼び方はやめて」
と言えるくらい強くなればいいと思います。
吉沢陸