2020-08-14 2:36 PM
category|日記
間違った褒め方
大人も子どもも、誰でも人から褒められることは、何よりも嬉しいことです。
益々やる気が出ますし、期待に応えようと更に努力をするようになります。
人を褒めることは、大事です。
人から褒められることも大事です。
大人でも、よく自分で
「褒められて伸びるタイプなんです」
ということを言う人もいますが、
褒められて伸びる人とそうでない人がいることを知る必要があります。
褒められて嬉しくなって更に頑張る人もいれば、褒められて自分はいけてると勘違いして努力しなくなる人もいます。
褒めること、褒められることは、大切ですが、
「この人に合った正しい褒め方をされてこなかったんだろうな」
と感じることが多々あります。
ようは、間違った褒め方をされてきたということです。
間違った褒め方、それは、
『何でもかんでも些細なことで褒める』
ということです。
些細なことで、
「凄い!」
「偉いね!」
と褒められてきた人は、少し時間を共に過ごせば、直ぐに分かります。
子供の頃に、宿題をやっただけで、
「もうできたの? すごいねー!えらいねー!」
と言われて育ってきた人。
(赤ん坊の頃は、それで良いのですが、いつまでもこうではいけません)
言われた仕事を80点の出来でしただけで、
「もうできたのか!すごいぞ!でも、あとこれが出来れば完璧だったね!」
と甘やかされて育ってきた人には、共通点があります。
(離職率を下げるために企業には必要だということもよく分かります)
些細なことで頻繁にほめていると、子どもや部下は、
「褒めてもらえる状態」
が当たり前となり、ほめ言葉というご褒美がないと、動かなくなります。
そして、何かアクションを起こしても、ご褒美をもらえないことに不満や不安、怒りを感じます。
そして、ご褒美か罰がないと頑張れない人へとなっていきます。
例えば、
・怒られるから早く仕事する
・ご褒美がもらえるから勉強する
・お小遣いが貰えるからお手伝いをする
これでは、自発的に行動するという力を育むことは出来ません。
(もちろん褒められようが、叱られようが何もしない人は存在します。その人は、また別のお話になります。)
些細なことで褒められ慣れてきた人は、あまり褒めてもらえない集団の場に適応出来なくなります。
また、厳しい部活や企業に入った際に、叱責や批判を前向きなエネルギーに変えることが出来ず、
その場から逃げる以外の方法を見つけられなくなります。
再度、申し上げますが、私は褒めることは大事だと考えています。
でも、褒め方、褒める内容を間違えると、逆効果になる可能性があるということを声を大にしてお伝えしたいです。
どうしてこのようなことを書くかといいますと、子供はもちろんのこと、大人の会員の方でも、少し注意すると、来なくなったり、注意された次の日にジムを辞めるという人が年々増えているためです。
褒めるということについて、これから私の考えを書いていきたいと思います。
吉沢陸