2023-11-05 8:16 AM
category|日記
電話恐怖症という言葉を初めて聞きました
皆さんは「電話恐怖症」という言葉を聞かれたことがありますか?
恥ずかしながら、私は勉強不足でこの言葉をつい最近テレビのニュースで知りました。
特に20代、30代の人たちの中に「電話が苦手」「電話が怖い」という人が増えているとのことでした。
簡単に言うと日頃、LINE等のメッセージのやり取りしかなく、電話で話すという経験が少ない人は、電話によって自分の手を止められることを嫌がったり、やり取りがメッセージで残らないことが不安であったり、メッセージでは内容を熟考してから返信できるが電話は即答しないといけないので何と答えて良いか分からない、といった内容です。
このことで就職できない、仕事についても電話が頻繁になる会社では、勤まらず直ぐに辞めてしまう、ということが問題になっているそうです。
私自身、もう何年も前から、大人も子どもも話しかけても反応がない、反応が遅いことが非常に気になっていました。
24~26歳、30代の人に話しかけたり、指導しても返事もなく、頷くこともないことが年々増えていて「聞いてます?」「分かりましたか?」「聞こえたら返事してくださいよ」とジュニアメンバーに指導しているようなことを大人に言うことが増えてきました。
(返事をしない大人は確実に増えています。そして、そのような人たちは上達が非常に遅いです。)
このニュースを見て合点がいきました。
大人もLINEやSNSのメッセージのやり取りでコミュニケーション能力は低下し、頭の回転が遅くなっているのだと確信に近いものを感じました。
このことを後輩に話すと全く同じニュースを見ていて「絶対にそうに違いない」と自分たちの会社でも同じ現象が起きているとのことでした。
反応の遅い、頭の回転が遅い人に武道・武術・格闘技はもちろん、スポーツなど無理です。
いいえ、何をやっても成就することはないでしょう。
相手がパンチを打ってきて「ええっと、パンチは…ええっと、どっちの手で防御しようか?それとも、う~ん、スリッピングで避けた方がいいかな…?」なんて考えている暇はありません。
一瞬で何発もの攻撃をもらってしまいますから。
正しい返答を熟考ことは良いことだと思いますが、それが瞬時に言葉に出ないことが大問題だと思います。
大人でこうなのですから、益々技術の発達とともに子ども達はもっとコミュニケーション能力も頭の回転も遅くなることと思います。
世も末です。
しかし、悲観したり、批判したところで事態は変わりません。
「そんなの未来になれば解決できる方法が出来るって」
と考えるのよいでしょう。
でも、何年も体に染みついた考え方や習慣はそうそう簡単に改善するものではありません。
このままでは駄目だと感じる方は、各々が改善方法を見つけた方が良いのではないでしょうか。
企業も離職率を下げるために真剣に考えた方が良いのではないでしょうか。
最早、叱らない、否定しないというような教育や指導だけでは、事態は変わらないと思います。
吉沢陸