2022-01-21 8:57 AM
category|日記
子どもの習い事について考えさせられること
私が子供の時代は、習い事の数自体がそれほどなく、塾、スイミングスクール、そろばん、習字、空手くらいでした。
女の子がごく少数、ピアノやオルガンを習っていましたが、本当にごくごく少数でした。
習い事をしていたとしても1つ~2つ程で、中でも塾に通う子どもは、中学受験を考えている子どもだけでした。
私が子供の頃は学校の授業さえきちんと聞いていれば、成績が悪くなることはなく、普通に進学することが出来ていました。
遊びと言っても公園で野球をするか(何年も前から野球をしたことがないという子どもが増えていることに驚いています)、近所の川や海や公園に生き物を捕まえに行く、友達の家に行ってファミコンをする(ファミコンを持っている子どもも少なく、ゲームが出来ても1時間で家から追い出されていました)くらいでした。
今の時代は、保護者の皆様の習い事に対する考え方も変わりましたし、習い事の数自体が非常に増えました。
私が子供の頃にはなかったものも増えました。
BMCでも私が子供の頃にはなかったものをご提供していますが、本当に選択肢が増えたことを実感するとともに「それって本当に習うもの?」と感じるものも増えてきました。
相変わらず学校の成績に関わることは非常に重要視されますが、成績が良くても人間性やコミュニケーション能力が磨かれず、礼儀などを学ばずに社会人になることの方が問題があると感じています。
学力は大事です。
頭が悪ければ、自分の特性に合ったモノや人、進路、職と選ぶものを間違えてしまいます。
私は学歴至上主義は反対ですが、良い学校を出ていれば更によい学校に進むことができ、良い就職先で働くことが出来るという考え方は今でも明らかに残っています。
ですから、学力も必要だと思います。
頭が悪い人はスポーツをしても上達しませんし、良い仕事についても仕事力を身に付けることは出来ませんから。
でも、様々なテクノロジーが日々進化し、時代の価値観も生活様式もどんどん変化する中、最も必要なのは、思考力だと思っています。
今は、ありとあらゆるものが複雑さを増し、全てのことが予測不能な時代です。
いつ何が起きてもおかしくありません。
学力は大切、でももっと重要なのは、「思考力」=「考える力」ではないでしょうか。
私は『思考力=生きる力』であると思っています。
今の子ども達が、大人になって社会人として活躍していく上で最も必要な「思考力」=「考える力」を身につけるには、国を挙げて考える必要があると思います。
学校やお稽古スクールにお子様の教育を任せる時代はとっくに終わっています。
各ご家庭でお子様たちをどのように教育していくか、習い事をどこでするか、が非常に重要だと思います。
「そのうち自然にできるようになる」「大人になったら出来るようになる」という考え方は危険です。
それは、今まで私が書いてきたブログの内容をお読みいただければお分かりいただけることと思います。
私達の指導が正しいという考えはありませんが、ジュニアクラスの上級者達を見ていただければ、「こうなった方が良い」と思っていただけるはずです。
私は今年で子どもの指導歴が30年目に入りました。
日々、ジェネレーションギャップに悩まされながら、何度もジュニアクラスの指導を辞めようと思いながらもここまで続けてきました。
今月も日本語の通じない、話を聞くことが出来ない、一所懸命出来ない、何を言っているのか分からない生徒達にどうすれば良いものかとたくさんの時間を使って考えてきましたが答えは出ません。
でも、今は「ここまで来たら出来るところまでやってやろう」という気持ちでいます。
私も試行錯誤しながらジュニアクラスの内容を進化、改善してまいりますので、ジュニアクラスの保護者の皆様も改めて、お稽古事についてお考えいただければ幸いです。
そして、その考え、想いを子様達にお伝えいただきたいです。
子どもが10人いれば10通りの指導法があると思います。
こちらのブログで何度も申し上げていますが、塾だけでなく運動も個別指導の時代だと思っています。
これは決して個別指導(ジュニアパーソナルトレーニング)の宣伝ではなく、何年も通っていただいても何も変わらない生徒の多さを見て実感していることです。
とは言え、多くの方がグループレッスン(集合練習)をお選びいただいています。
グループレッスンで正解はないと思いますが、明日からまたレッスンのやり方を少し変えていきたいと思います。
ジュニアクラスにお子様が通われる保護者の皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
吉沢陸